明治神宮の観光スポット総まとめ。内苑・外苑の見どころをご紹介
原宿 東京都 観光公開日 : 2020年11月18日 | [更新日] 2024年12月01日
明治神宮といえば、日本人なら誰もが一度は耳にしたことがある有名な神社。
明治神宮はパワースポットとしても有名です。
神社の近くに住んでいる人は毎日散歩コースとして利用している人も多いですが、渋谷区にあることもあり、東京都内でも有数の観光スポットとなっています。
境内に一歩足を踏み入れると、都会とは思えないほどの広大な敷地に驚かされます。
緑が多く、子供から大人まで大人気の癒しスポット。
今回の記事では、日本で最も初詣に訪れる人が多い人気スポットで、必見の観光スポットをご紹介したいと思います。
明治神宮とは
明治天皇と昭憲皇太后(明治天皇の妻)を祀る明治神宮。
境内に広がる大きな森は、社殿建立時に全国から寄贈された約10万本の木が植えられた人工林で、その広さはなんと70万平方メートル。
観光客だけでなく、市民の憩いの場としても愛されています。
他にも、相撲の土俵入りや子供祭り、芸能人をはじめとする各界の著名人の結婚式など、様々なお祝いやイベントが行われています。
公式サイトによると、正式な表記は「宮」の「呂」の中間にある線が入らない「明治神宫」だそうですよ。
「呂」の「ノ」の部分は建物を結ぶ回廊を表しており、当時は回廊がなかったため「の」の部分はなかったそうです。現在では「宮」という言葉の方が一般的になっています。
明治神宮の歴史
明治天皇が1894年に、昭憲皇太后が1914年にそれぞれ崩御になられたことを受けて、1919年、この両御祭神に近いとされる代々木に明治神宮が創建されました。
昭和20年には大東亜戦争の爆撃を受け、当初の本殿は焼失してしまいましたが、1958年11月、国内外からの寄付金により再建・工事が完了し、現在の社殿が完成しました。
ちなみに、この地はかつて近江彦根藩・井伊家の郊外の屋敷で、明治維新後に井伊家から国に寄進されたものです。
第二次世界大戦後、この土地は宗教法人神社本庁の別表神社に指定されました。
このあたりの写真を空から見ればわかると思いますが、街路樹は表参道から明治神宮へと真っ直ぐに向かっています。
この「表参道」という名前には明治神宮への正面参道の意味があり、神社へのアクセス方法から付けられた名前のようです。
明治神宮の観光スポット1.大鳥居
明治神宮のシンボルである大きな鳥居。
南参道と北参道の分岐点にあります。
高さ12メートル、幅17.1メートル、直径1.2メートル、重さ13トン、近づいてみると、その迫力に圧倒されます。
木造鳥居としては日本一の大きさだそうです。
あまり知られていませんが、大鳥居は現在の大鳥居の2代目。
初代大鳥居は、明治神宮建設の際に台湾総督府から寄贈された樹齢1,200年のヒノキの木でした。
しかし、1966年(昭和41年)に落雷の被害を受け、二代目の鳥居が建てられました。
こちらも台湾から贈られたもので、樹齢は1,500年。威風堂々とした佇まいの理由がわかりますね。
この大鳥居は明治神宮の最強のパワースポットの一つ。
原宿駅から大鳥居をくぐって南参道に沿って進むルートは、縁結びに良いと言われています。
明治神宮の観光スポット2.清正井
忘れてはならない場所といえば、この「清正井」。
お正月には整理券が配布されるほどの人気スポット。
清正井は涸れることのない清らかな湧き水のため、強い浄化作用に満ちています。
スマホの待ち受け画面にすると、運気がアップするとも言われています。
都会では珍しい、神社の庭にある湧水の井戸。水温は15度で、毎分60リットルの水が湧き出ています。
ブームの頃は何時間も待って整理券をもらっていましたが、最近は少し落ち着いてきたように思いますので、御苑観光の際にはぜひ。
明治神宮の観光スポット3.本殿
参道を歩いていくと、曲がりくねった道の先に本殿が現れます。
参道から本殿までの道は一本しかありません。まっすぐ歩けば本殿に到着します。
諸説ありますが、この曲がり角は88度。この角度は直角とは少し違うだけという説もありますが、この八十八度という数字は、末広がりの「8」から来ているという説もあります。
明治神宮の本殿でお参りをする方も多いと思いますが、その際にはお参りのマナーを覚えておくと良いでしょう。
まず、鳥居に入る前に一礼。
そして . 手水舎にてお清め。
神前にて二例二拍手一礼。
最後に、鳥居を出る前に一礼をします。
他にも細かいことがありますが、これを知っておけば、気軽に失礼なく、お参りができます。
明治神宮の観光スポット4.献上されたワインの酒樽
明治神宮に行くと、酒樽が奉納されているのをよく目にします。
中には日本酒だけでなく、ワインの酒樽も。
ワインの奉納は2006年、明治天皇がワインを嗜んでいたことを知ったブルゴーニュ東京支社の担当者がブルゴーニュのワインメーカーに声をかけたことから始まりました。
こちらも、日本の素晴らしい伝統の精神を守りつつ、西洋の素晴らしい文化を受け入れようとした明治天皇の思いが込められています。
お気に入りの銘柄のワインがあれば、ぜひ探してみてくださいね。
明治神宮の観光スポット5.御苑の花菖蒲
明治天皇が愛した庭園がそのままの姿で保存されている御苑。
入場料は500円ですが、緑豊かな庭園は本当に東京にいるのかと錯覚させられます。
そんな庭園では6月になると花菖蒲が咲き乱れます。青や紫、白の美しい花菖蒲が、まるで空がすぐそこにあるかのように見えます。
ここの菖蒲は、明治天皇の勅命で昭憲皇太后のために植えられたもの。
当時、江戸時代の花菖蒲は48種類あったそうです。現在では150種1500株ほどになっています。
ちなみに花菖蒲には「江戸系」の他に「肥後系」「伊勢系」などの品種があります。
明治神宮の原宿門から入って参道を歩き、休憩所(第二宮門の手前)で左手に御苑の入り口があります。
見頃は、都内のベストシーズンよりも少し遅い6月中旬頃がベスト。
都会の真ん中にいることを忘れてしまいそうなほど静かで美しい花菖蒲を観に訪れてみてください。
明治神宮の観光スポット6.鎮守の杜(もり)
明治神宮の森として知られる鎮守の森。
一見、自然のままの手入れがされていないように見えますが、実は自然の森ではありません。
約90年前に、明確な設計意図と壮大なビジョンを持った人々によって作られました。
この森には、東京では見られないような動物や昆虫が生息しています。
タヌキやオオタカ、昆虫、ヌメリカビなど、2800種以上の生物がこの森に住んでいることが発見されています。
まさに大都会のオアシス。
明治神宮の観光スポット7.開運木鈴こだま
「開運木鈴こだま」は、明治神宮の鎮守の森の整備の際に伐採された木材を使用したお守り。
古くから明治神宮を守ってきた御神木が使われているので、お守りとしてのパワーは計り知れません。
一つ一つ木目の色や鈴の音が違うので、同じ木の鈴は一つとして存在しません。
白木で作られたベルと漆塗りのベルの2種類があるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
明治神宮の観光スポット8.夫婦楠
明治神宮の境内には、思わず足を止めてしまうような夫婦楠があります。
この夫婦楠は、夫婦円満と家内安全を象徴する御神木。
明治神宮の御神木である2本の杉は、明治天皇と昭憲皇太后が仲が良かったことから、夫婦円満、家内安全、縁結びに良いと言われています。
なんとも微笑ましい由来。明治神宮では、この空間を通ることで、とても縁起の良い式を挙げることができます。
明治神宮の観光スポット9.大御心
明治神宮に参拝したら、試していただきたいのが大御心。いわゆるおみくじですが、他のおみくじとは違うおみくじです。
普通、おみくじというと、縁起がいいとか悪いとか、そういうものを思い浮かべますよね。
しかし、このおみくじは吉凶を伝えるのではなく、人生の指針となる教訓が込められています。
幸運や不運に一喜一憂するのではなく、落ち着いた気持ちで自分のおみくじを見てみましょう。
明治神宮の観光スポット10.CAFE 杜のテラス
パワースポットとして有名な明治神宮の参道沿いには、参道近くにカフェがあります。
明治神宮の神社を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができるオープンエアのカフェなので、参拝後にぜひ立ち寄ってみてくださいね。
神社の参道で一息ついてパワーを吸収しましょう。
コーヒーや紅茶などの飲み物のほか、アイスクリームやパンなどのフードメニューもあります。
人気の「豆腐ミルクアイス」は絶品ですよ。
合わせて抑えたい!明治神宮外苑の観光スポット
明治神宮外苑は、大正15年に明治神宮の外苑として整備されたもので、聖徳記念絵画館を中心に、神宮球場をはじめとする様々なスポーツ施設があり、四季折々の自然を楽しむことができます。
アイススケートリンクもあるので、春秋だけでなく冬もスポーツを楽しむことができます。
1.いちょう並木通り
青山通りから明治神宮外苑まで続く有名なイチョウ並木。
この通りには合計146本の銀杏が植えられています。
秋には黄金色のトンネルと銀杏の絨毯に変わります。
青山という立地のため、都会的でおしゃれな景色が広がっています。毎年秋になると多くの人が訪れます。
2.聖徳記念絵画館
聖徳記念美術館は、明治天皇と昭憲皇太后の聖徳を後世に伝えるために建てられたもので、神宮外苑のシンボル的存在です。
館内には、明治天皇と昭憲皇太后の時代の歴史的遺物を伝える大きな壁画が年代順に展示されており、それぞれの時代の出来事を目で見て感じることができます。
日本の歴史に興味がある方は、ぜひ訪れてみてください。
3.建国記念図書館
建国記念文庫は、国民の祝日「建国記念日」の制定を記念して建てられました。
4.御鷹の松
御鷹の松には徳川家光にまつわる伝説があります。
”
家光が鷹狩りに行く途中、堺明寺で休憩していたところ、江戸城から鷹狩りの遊女が飛んできて、境内の松の木に立ち寄った。
家光はこれを大変喜んだため、この松を「遊女の松」と名付けた。
”
その後、この松は「御鷹の松」と呼ばれるようになり、現在に至ります。
5.白松
当館前庭の角池の両脇に3本の白松が植えられています。この白松は中国北西部原産で、日本では比較的珍しいです。
中国では王宮や寺院に植えられることが多く、成熟した木の皮が剥がれて白くまばらになります。
5月頃に花を咲かせ、緑と淡いオレンジ色のコントラストがとても美しいです。
6.御観兵榎
外苑の跡地は、かつて陸軍の青山演習場として使用されていました。明治天皇の時代には、憲法参観式や日露戦争の凱旋式の会場として使われていました。
明治天皇の御座所がこの木の西手前にあったことから「御観兵榎」と呼ばれるようになりました。
明治神宮外苑の基本情報
・住所: 東京都新宿区霞ヶ丘町1番1号
・アクセス: 外苑前駅から徒歩5分
・営業時間: 施設によって異なる
・定休日: 施設によって異なる
・電話番号: 03-3401-0312
・料金: 施設によって異なる
・所要時間: 3時間
・オススメの時期: 年中
・公式サイトURL:http://www.meijijingugaien.jp/
明治神宮外苑のバリアフリー観光情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号: 03-3401-0312
参拝記念館の基本情報
・住所: 東京都渋谷区代々木神園町1-1 明治神宮内
・アクセス: 北参道駅1番出口から徒歩5分
・営業時間: 8:30~閉門時間(月によって変わる)
・定休日: 不定休
・電話番号: 03-3379-9222
・料金: 1000円~
・所要時間: 30分
・オススメの時期: 年中
参拝記念館のバリアフリー観光情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号: 03-3379-9222
明治神宮の祭事①春の大祭
明治神宮では、毎年4月下旬から5月上旬にかけて「春の大祭」が開催されています。
昭和天皇の御代から作られた神事である「浦安の舞」と呼ばれる巫女舞が披露されます。
また、祭りの期間中、社殿前の舞台では、舞楽、能、狂言など様々な伝統芸能が披露されます。
これらは誰でも参加できるので、ぜひ訪れて日本の伝統文化に触れてみてください。
*公演は日によって異なるので、事前にスケジュールを確認しておく必要があります。
*お祭り期間中は混雑が予想されます。
明治神宮の祭事②明治神宮人形感謝祭
日本では、人形には魂が宿っていると信じて大切にする風習があります。
毎年秋には、古くなった人形や壊れた人形を処分できない人に代わって、人形の魂を清め、感謝の気持ちを込めてお別れをする「明治神宮人形感謝祭」が行われています。
ひな人形はすべて展示されているので、廊下にはたくさんのぬいぐるみやひな人形が並びます。
古いお人形や壊れてしまったお人形をお持ちの方は、ぜひ明治神宮にお参りに行ってみてください。持ち主に代わってきちんと人形の供養をしてくれます。
明治神宮の基本情報
・住所:〒151-8557 東京都渋谷区代々木神薗町1-1
・アクセス: 地下鉄千代田線「明治神宮前駅」より徒歩約2分
JR山手線「原宿駅」より徒歩約2分
・開門時間:月によって異なる/公式サイト参照のこと
・電話番号: 03-3379-5511
・料金:無料/ 御苑に入るには500円が必要
・所要時間:1時間程度
・公式サイトURL: http://www.meijijingu.or.jp/index.html
明治神宮のバリアフリー観光情報
社殿へ続く参道は南・北・西の3本あり、いずれも車椅子で走行はできるものの、地形や舗装の状況から南参道(原宿側)のみが往復可能です。
社殿をはじめとした諸施設も鎮座100年を記念する整備事業に伴いバリアフリー化が大幅に進展しています。
(引用:バリアフリーマップ)
明治神宮まとめ
明治神宮は内苑だけでなく外苑にも魅力的なスポットがいっぱい。
近くの原宿駅や明治神宮前駅から入ると、喧騒は一瞬にして消え、広大な境内や参道に入ると、まるで森の中に吸い込まれていくような神秘的なパワーを改めて感じます。