春には桜のトンネルが出来る!京都・東山「哲学の道」を歩く
京都府 観光公開日 : 2021年04月01日 | [更新日] 2024年12月01日
哲学の道は、日本の道100選に選ばれている銀閣寺から熊野若王子神社までの小径です。
京都の中でも絶好の散策スポットとなっている、哲学の道の見どころやオススメをご紹介します。
1.哲学の道のいわれは?
哲学の道は、かつて京都の文人が多く住むようになり「文人の道」と称されていましたが、その後、 西田幾太郎や田辺元など哲学者が散策したことから「哲学の小径」「散策の道」などと呼ばれるようになりやがて「哲学の道」と呼ばれるように至りました
東山のふもとにあり、熊野若王子神社から法然寺、銀閣寺に至る道を、哲学の道といいます。
春に見ることができる桜のトンネルや、川面に散り流れる花びらは風情があります。
周辺にはカフェや美味しいと評判のお店もあって、京都・東山の観光名所の一つとなっております。
2.哲学の道の魅力
散策に最適なように整備された桜や楓をはじめとした植物、鴨・鯉・鷺などの動物、またそれらを目にすることできる豊かな自然こそ哲学の道の魅力でしょう。
哲学の道と聞いても難しいことを考える必要はありません。
近くに世界遺産に指定されている慈照寺や銀閣寺があるので、知らずに通っている人もいるかもしれませんね。
桜や紅葉シーズンには多くの観光客などで賑わいますが、おすすめの散策時間は早朝。
人があまり行き来しない哲学の道は思案・思索するにはもってこいの時間となっています。
3.哲学の道の見どころ、オススメ
地元住民の呼びかけによって残された哲学の道には、500本もの桜が植えられた桜並木や四季折々に咲く草花があり、「日本の道100選」に選ばれるだけのものがあります。
桜が咲く春や紅葉シーズンの秋には多くの人で賑わう古都・京都。自然を満喫できる素晴らしい哲学の道、その見所をご紹介します。
関雪桜
哲学の道に沿うように植えられた約500本の桜の木は、日本画壇で活躍した橋本関雪とよね夫人が大正12年に寄贈したことが始まりで、氏の名から「関雪桜」と言われています。
この桜は美しいだけでなく、感謝の心を忘れないよね夫人の心が詰まった桜なのです。
日本画家、関雪の家計を助けてくれたのが周囲の人々でした。
そんな京都の人のために植えられたのがこの桜だったのです。
関雪桜の碑
関雪の旧邸近くには関雪桜の碑があります。
この石碑には亡くなったヨネを桜の花にたとえ、“満開になった桜が疎水を流れる頃になると思い出す、最愛の妻はいつまでも忘れられない存在だった”と詠んでいる詩が刻まれています。
紅葉
哲学の道は、春の桜だけでなく、秋の紅葉も遊歩道や琵琶湖疎水を美しく彩ります。
ここから少し足を伸ばして安楽寺や法善寺などの有名な紅葉スポットに向かうのもオススメです。
黄昏どきの散策
黄昏どきの移りゆく小径の風情を五感で味わいながらさまざまな想いに耽ることが、思索の道とも呼ばれていた哲学の道らしい一番の過ごし方でしょう。
都会の喧騒を忘れ、心を落ち着かせるにはもってこいの場所。
忙しい日常を少しの間忘れて美しい景観を眺めてみませんか?きっと心身ともにリフレッシュできることでしょう。
日が落ちる直前の幻想的な風景はまさに一瞬。哲学の道ではそんな貴重な体験もできますよ。
ぜひ、昼間だけでなく黄昏時の哲学の道も体験してみてくださいね。
東山 京の景色
哲学の道を銀閣寺から熊野若王子神社に向かって散策すると、左手に東山、右手に京の町の風景を楽しむことが出来ます。
夕陽に照らされる東山や京の町の美しさは、思索をしながらの散策でも思わず立ち止まってしまう程でしょう。
特に紅葉シーズンには赤や黄色のコントラストが美しい紅葉を楽しむことができます。
ここには京都の紅葉シーズンに外せない絶景ポイントもあります。
のんびり散策しながら四季折々、風情ある古都・京都の街並みを眺めるのもオススメです。
京都には見どころがたくさんあるので、少し小高いところから眺める街並みの景色もまたいいものですよ。
哲学の道の基本情報
・場所: 銀閣寺から熊野若王子神社まで
・アクセス: 市バス「銀閣寺」バス停から徒歩すぐ
・オススメの時期: 春(桜の季節)、秋(紅葉の季節)
・参考サイトURL: https://souda-kyoto.jp/map/area_04.html
哲学の道のバリアフリー情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号:075-761-1944(哲学の道保勝会)
まとめ
哲学の道、その魅力を伝えることはできましたでしょうか?
散策をしながら桜や紅葉の観賞に浸ることができる京都屈指の穴場スポットですよ。
春には桜のトンネルができるので、ぜひ楽しんでくださいね!