長野にある白骨温泉。3日入れば3年風邪をひかないと言われる秘湯

公開日 : 2020年07月26日 | [更新日] 2024年12月01日

白骨温泉（しらほねおんせん）。一見すると怖い印象のある名前ですが、「はっこつ温泉」ではなく「しらほねおんせん」と読みます。

白骨のような見た目だけでなく、健康に良い温泉としても知られています。

歌人の若山碧水も愛した温泉です。

長野県松本市にある白保根温泉は、鎌倉時代から信州の秘湯として知られています。

四季折々に変化する自然に囲まれたこの温泉郷には、隠れたご利益があります。今回は、そんな白骨温泉の魅力をご紹介します。

白骨温泉について

色は意外に透明

白骨温泉と聞くと、乳白色のお湯が沸き出る光景を連想しがちですが、実は出てきた当初は透明だったそうです。

白骨温泉の歴史は古く、鎌倉時代に発見されたと言われています。

その後、温泉に浸かっていた木舟に石灰分が結晶化したことから、この地を「白船」と呼んだそうです。

この「白船」がいつの間にか「白骨温泉」に変わったようです。

様々な条件で色が変化

実際の温泉の色は透明ですが、空気に触れている時間や温度、湿度によってミルククリーム色になり、その後コバルトブルーなど様々な色に変化していきます。

そのため、何度訪れても飽きることがないため、リピーターが多い温泉地として有名になっています。

温泉のコバルトブルーの色は、なんともいえない美しさです。

白骨温泉の魅力

弱酸性硫黄で炭酸成分が多い

白骨温泉は、「三日いれば三年風邪をひかない」という昔からの言い伝えがある、効能の高い温泉です。

お湯は弱酸性の硫黄泉で、炭酸成分を多く含んでいるので、血管を拡張して体を温めてくれます。

温泉の「火山塚と球状石灰岩」は1922年に国の天然記念物に、1952年には特別天然記念物に指定されています。

温泉やその記念碑とはあまり関係ありませんが、元禄時代に信濃の人・斎藤孫左衛門が温泉宿として開業したのが始まりとされています。
現在でも斎藤氏の姓を冠した旅館が多いと言われています。

臓疾患や神経性ストレスにも効果あり

白骨温泉の湯は、胃腸病に効果があると言われているので、胃腸の弱い方には特におすすめです。

日頃のストレスを発散してリフレッシュしたいときにもおすすめですよ 迷った時に立ち寄るのにもおすすめです。

働く女性にも人気です。

白骨温泉のおすすめ旅館

湯元齋藤旅館

異なる特徴を持つ4つのヴィラで構成されており、全53室の客室があります。客室は4つのグループに分かれています。[介山荘][大正館][昭和館][牧水荘】の4つのグループに分かれており、それぞれに趣向を凝らしています。

それぞれ趣が異なり、窓の向こうには自然の景色が広がり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

お風呂の特徴は、炭酸水素塩温泉。

胃腸病、神経系の病気、貧血、婦人病に効果があると言われています。

古くから「3日間入ると3年間風邪をひかない」と言われているほど、薬効のある温泉として知られています。

そのため、現在でも長期滞在する人が多いようです。

白骨温泉 湯元斉藤旅館は、自家源泉を持つ昔ながらの旅館です。

大浴場と露天風呂があり、男女入れ替え制で、季節の変わり目によって異なる美しい景色を楽しむことができます。

白骨温泉　湯元齋藤旅館（ゆもとさいとうりょかん）

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉4195
・アクセス： 松本電鉄 新島々駅からタクシーで約40分、alpicoバスで約60分
JR松本駅から直通バスで約2時間(冬季のみ運行)
沢渡から県道300号線を通って約5km、
平湯から安房トンネルR158～県道300号線を通って約18km
・電話： 0263-93-2311
・公式サイトURL： http://www.shirahone.net/

湯元齋藤旅館のバリアフリー情報

バリアフリールームあり
 
（引用：湯元齋藤旅館）

湯元齋藤別館

自家栽培の有機野菜をご用意しております。
湯元齋藤別館は、白骨温泉の風情が残る老舗旅館です。

客室は11室あり、くつろぎと癒しを求める方にぴったりの宿です。

食事は、自家栽培の有機野菜や信州産の肉や魚、山菜などを使ったスローフードを食べることができます。

温泉はリラックスしながら楽しむのが一番です。

ただし、「湯元さいとう別館」では、1日3回までに制限していただきたい「白骨温泉秘湯法」があります。詳しくは宿のホームページをご覧ください。

湯元齋藤別館（ゆもとさいとうべっかん）

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉4200
・アクセス： 湯川渡から車で10分
・電話番号： 0263-93-2244
・料金： 10,650～21,150 円
・オススメの時期： 年中
・公式サイトURL： http://www.saito-bekkan.net/

湯元齋藤別館のバリアフリー情報

バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。

白骨の名湯　泡の湯

古くから秘湯として知られる泡の湯。その温泉を「泡の湯」で飲むことができます。

朝食では、温泉のお湯を使ったまろやかな味の温泉粥が食べられます。

また、「泡の湯」では、男女混浴の露天風呂もあります。’混浴で入浴しても大丈夫なの？と思うかもしれませんが、男女別に入り口が分かれているので、女性が入っても恥ずかしくないのも人気の理由です。

お風呂に入っている間はお湯が濁っているので何も見えません。ちなみに女性はタオルをかけたまま入浴することもできます。

温泉はもちろん源泉かけ流し。他の旅館と同様、「白骨の名湯泡」にも日帰り入浴ができる施設があります。

白骨の名湯　泡の湯

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉4181
・アクセス： 松本電鉄 新島々駅からalpicoバスで約70分
JR松本駅から直通バスで約2時間(冬季のみ運行)
松本ICから湯川渡経由で約1時間
藪原から湯川渡経由で約40分
高山ICから平湯温泉経由で約1時間10分
・電話： 0263-93-2101
・公式サイトURL： http://www.awanoyu-ryokan.com/

泡の湯のバリアフリー情報

バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号：0263-93-2101

小梨の湯　笹屋

「貸切露天風呂は30分無料」

白塚温泉で唯一、貸切露天風呂が30分無料で楽しめる温泉旅館です。

白濁していても混浴はできない! という方におすすめの宿です。

貸切露天風呂はもちろん、白樺に囲まれた半露天風呂も人気です。森林浴を楽しみながら白骨温泉の湯を堪能できます。

白樺の森に囲まれた宿には、8畳の和室「けやき」4室と、明るく広々とした間取りの特別室「花梨」3室の計10室の客室があります。

別館には、古民家を移築した優雅な離れのお部屋「座敷蘭」が3室あります。

特に硫黄の香りが強い温泉です。

硫黄の香りが好きな温泉ファンにはたまらないでしょう。もちろん、お湯は100％源泉かけ流し。

日帰り入浴も可能ですが、利用できない日もあるので、事前に電話で確認しておきましょう。

小梨の湯　笹屋（こなしのゆ　ささゆ）

・住所： 長野県松本市安曇4182-1
・アクセス： 松本電鉄 新島々駅からalpicoバスで約60分
JR松本駅から直通バスで約2時間(冬季のみ運行)
松本ICから沢渡経由で約1時間
高山ICから沢渡経由で約1時間
平湯から沢渡経由で約30分
・電話番号： 0263-93-2132
・公式サイトURL： http://konashinoyu.com/

小梨の湯　笹屋のバリアフリー情報

バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号： 0263-93-2132

かつらの湯　丸永旅館

お湯がぬるめなのが嬉しい、懐かしい故郷にいるような時間を過ごせる「丸永旅館」。

源泉から直接かけ流しの秘湯がいっぱいの温泉です! お湯はぬるめなので、ゆっくりと浸かることができます。貸し切りの貸切風呂もありますよ!

「かつらの湯 丸永旅館」も源泉かけ流しの温泉です。

塩素が入っていない証拠に、源泉を飲むことができます。源泉水を飲んで持病が治ったという記録が『日本書紀』にすでに残っているというから、その歴史は意外と長いです。

かつらの湯　丸永旅館（まるえいりょかん）

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉
・アクセス： 湯川渡から車で10分
・電話番号： 0263-93-2119
・料金： 10,650～15,900 円
・オススメの時期： 年中
・公式サイトURL： http://www.maruei.in/

かつらの湯　丸永旅館のバリアフリー情報

バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号： 0263-93-2119

白骨ゑびすや

「信州サーモンや山菜が美味」

大自然を一望できる露天岩風呂と乳白色の温泉が楽しめます。

こちらの宿の人気の客室は、展望檜風呂付きのお部屋。カップルや夫婦でのんびりとした時間を過ごすのにおすすめです。

信州サーモンや地産地消の山菜など、旬の料理が楽しめます。

白骨温泉名物の白骨温泉粥は、元々は家庭で食べる郷土料理だったと言われています。

馴染みのあるお客様にお出ししたところ人気が出てきたと言われています。お湯を沸かした時とお粥にした時では少し味が変わると言われています。

白骨ゑびすや

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉4206-2
・アクセス： 湯川渡から車で10分
・電話番号： 0263-93-2031
・料金： 13,800～27,450 円
・オススメの時期： 年中
・公式サイトURL： http://www.e-bi-su-ya.com/

白骨ゑびすやのバリアフリー情報

車椅子可
貸出用車椅子
バリアフリー用トイレ
本館の4部屋はエレベーターでの移動後10段の階段がありますので、車いすをご使用の場合は事前にご連絡ください。
 
（引用：白骨ゑびすや）

白船荘　新宅旅館

「気泡が心地いい」

白船荘新宅旅館は、湯の中から泡が湧き出て体を包み込む珠玉の温泉が楽しめる宿として知られています。夕食には信州そば、朝食には温泉で炊き上げた温泉粥を楽しむことができます。

8か所にあるお風呂はすべて自家源泉かけ流し。温泉には炭酸ガスがたっぷり含まれていて、お湯に入ると体にたくさんの泡を感じることができます。この泡は体内の血行を良くすると言われています。自然に囲まれた露天風呂や、予約制の家族風呂もあります。

白船荘 新宅旅館

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉
・アクセス： 湯川渡から車で10分
・電話番号： 0263-93-2201
・料金： 16,950～34,800 円
・オススメの時期： 年中
・公式サイトURL： http://shintaku-ryokan.jp/

つるや旅館

「温泉好きの間で話題」

温泉好きにはたまらない鶴屋旅館。朝食には名物の温泉粥をいただくことができます。

ここのお湯はお肌がつるつるになると評判で、女性客には事欠かない宿となっています。

ゆったりと温泉に浸かった翌日は体が軽くなり、お肌も驚くほどしっとりすべすべになります。

つるや旅館

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉4202-6
・アクセス： 湯川渡から車で10分
・電話番号： 0263-93-2331
・料金： 10,650～23,250 円
・オススメの時期： 年中
・公式サイトURL： http://www.tsuruya-ryokan.jp/

つるや旅館のバリアフリー情報

車椅子
貸出用の車いす、ご用意があります。1台しかありませんので、ご利用の際は、お早めにご連絡くださいませ。なお、館内は、別館のみエレベーターがついております。本館、奥館は、階段があります。

エレベーター
申し訳ありませんが、エレベーターがあるのは別館のみとなります。本館は、20段の階段があります。（10段上って踊り場、また10段で、左側に手すり）奥館は、5段の階段があります。（手すりなし）
 
（引用：つるや旅館）

山水観　湯川荘

「宿泊者だけが入れる貸切露天風呂」

山水館湯川荘は、24時間無料で予約不要の貸切露天風呂（宿泊者のみ）が3つある人気の宿です。

白骨温泉で唯一の湯川渓流を望む客室です。

プライベートな隠れ家的なひとときを過ごす場所としても人気です。

ここでゆっくりと大人の静かな時間を過ごしたい! といった方には特におすすめです。日頃の疲れが吹き飛びますよ。

山水観　湯川荘

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉4196
・アクセス：湯川渡から車で10分
・電話番号：0263-93-2226
・料金： 15,900～30,600 円
・オススメの時期： 年中
・公式サイトURL： http://www.sansuikan-yu.com/

山水観　湯川荘のバリアフリー情報

バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号：0263-93-2226

おやすみ処　球道

「軽食や喫茶もあり」

日帰り温泉に立ち寄るなら「おやすみ処　球道」がおすすめです。日帰り温泉にもおすすめのスポットです。温泉を楽しめるだけでなく、レストランや軽食、コーヒーなどもあるので、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。

温泉に入る時間はないけれど、ゆっくりとした時間を過ごしたいという方には、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。

おやすみ処　球道

・住所： 長野県松本市安曇白骨温泉
・アクセス：湯川渡から車で10分
・営業時間： 8：00～18：00
・定休日： 無休(冬期は不定休)
・電話番号： 0263-93-2444
・所要時間： 2時間
・オススメの時期：年中
・公式サイトURL：http://www.shirahone.org/kyudo/

おやすみ処　球道のバリアフリー情報

バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号： 0263-93-2444

白骨温泉周辺の見どころスポット

三十三観音

地蔵尊と観音も見られます

江戸時代に白骨温泉の効能に感銘を受けた伊那谷・三河・飛騨地方の有志が建立したと言われています。

優しいまなざしの地蔵尊と観音様を手で拝み、温泉の効能に敬意を表しています。

冬に雪が降ると、何とも言えない魅力を感じることができます。

料金は無料

ここはもちろん無料です。自然に囲まれているので、和のタッチでお散歩を楽しみたい方にはおすすめです。

ゆっくりと手を合わせていると、心が癒されて気持ちがリセットされます。

三十三観音

・アクセス： 白骨温泉観光案内所より徒歩約3分
・料金： 無料
・オススメの時期： 年中

白骨温泉の基本情報

白骨温泉線の開通に伴い、アクセスしやすい信州の秘湯です。

東京の新宿から直通バスも出ています。名古屋から松本までは特急で2時間強。名古屋からは2時間強、東京からは3時間弱。週末にはこの距離を楽しむことができます。

白骨温泉

・住所： 長野県松本市安曇
・アクセス：湯川渡から車で10分
・定休日： 無休
・電話番号： 0263-93-3251（白骨温泉観光案内所）
・料金： 施設によって異なる
・所要時間： 半日～1泊
・オススメの時期： 年中
・公式サイトURL： http://www.shirahone.org/

まとめ

長野県の白骨温泉は、3日間滞在すると3年間風邪をひかないと言われている秘湯。

硫黄の香りが強く、とても効能のある温泉のようです。

風邪をひきやすい方は、ぜひ白骨温泉に行ってみてください。　

冬に車で行くなら、スタッドレスタイヤのチェーンを用意しておきましょう。