白神山地の魅力やおすすめポイントまとめ。これぞ世界自然遺産!
白神山地 秋田県 青森県 観光公開日 : 2021年01月21日 | [更新日] 2024年09月01日
白神山地は、世界遺産の中でも「自然遺産」に指定されています。
青森県から秋田県まで広がる約13万ヘクタールの原生林が広がっています。
この記事では、白神山地の魅力やおすすめポイントなど、白神山地の見どころを一挙にご紹介します。
白神山地の概要
白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にかけてのブナの原生林が広がる広大な山地の総称。
白神山地は、人間の手がほとんど加えられておらず、多くの植物や野鳥が生息しています。
世界遺産に登録されるまでは、「弘西山地」とも呼ばれていました。
核心エリアと緩衝エリアに分かれており、青森側の核心エリアは歩道と27の指定ルートでアクセスすることができます。
本格的な登山ルートであり、入山手続きが必要です。
入山のルールとマナー
自然保護のため、人の手が入らないようにルートは整備されていません。登山者の方は、無理をしないように注意が必要です。
また、一般の方が気軽に訪れることができるウォーキングルートは、入山許可が必要ありません。
白神山地には、登山コースとウォーキングコースがあります。
今回は、初めての方でも楽しめるウォーキングコースをご紹介します。
白神山地の見どころ1.青池
青池は、青森県側の西部に位置する十二湖群の一つ。青いインクを流し込んだような色をしています。
なぜ青いのか理由は不明ですが、その水の透明度の高さから神秘的な青池は人気のスポットとなっています。
春から夏にかけての季節が最も美しい時期です。
十二湖と呼ばれていますが、実は33の湖があります。ここには、そのうちの約半分の湖を巡るウォーキングコースがあります。
スタート地点は「キョロロ」と呼ばれる森の物産館。
青い池を過ぎるとブナ林が続き、滝の池があります。この池は透き通っていて、底まで透き通って見えます。
次々と現れる湖の美しさは圧巻です。自然を満喫してください。
このコースから少し離れたところに「日本キャニオン」と呼ばれる絶景の場所がありますが、こちらもぜひ訪れてみてください。
白神山地の見どころ2.暗門滝(あんもんのたき)
急峻な岩壁に囲まれた第一の滝。
3つの名瀑からなる景勝地で、多くの観光客が訪れます。
遊歩道を歩きながら、下流から第三の滝、第二の滝、第一の滝の順に訪れることができます。
暗門滝までのトレッキングコースは片道約3kmで、往復約2時間半かかります。
上流側にはパイプでできた遊歩道があります。滝の高さは第三の滝が26m、第二の滝が37m、第一の滝が42mとなっています。
滝の手前にはブナ林もあり、森林浴も楽しめますよ。
6月下旬には滝の底まで足場が組まれますが、残雪や水量によってはもう少し後になるかもしれません。
スタート地点にはトイレとレストランがありますが、ルート沿いにはトイレはありません。野生のウサギやカモシカ、ブナ林にしか生息していないと言われているクマゲラという珍しい鳥に出会えるかも!?
アップダウンがあるので、トレッキングシューズがお勧めです。
滝の近くにいると、水しぶきを浴びると嵐の中にいるかのような気分になり、びしょ濡れになってしまいます。
何かのアトラクションのような爽快感があります。
白神山地の見どころ3.ブナ林散策道
ブナ林の中を、最低限に整備された遊歩道を1時間ほど歩く簡単なコースです。
ブナ林が生い茂る山の中は空気が澄んでいて、登山道沿いには様々な野草を見ることができます。
山道は土ではなく、長い年月をかけて落ちたブナの葉でできています。
安門の滝の入口から左に曲がると見えてきます。腐葉土の地面はフワフワしていますが、いつも濡れているので足元に気をつけましょう。
まだ雪が残っている早春の時期に散策して、ブナの芽や春のエフェメラルを観察してみてはいかがでしょうか。
スタート地点のアクアグリーンビレッジANMONには、案内所や入浴施設、お土産屋さん、レストランなどがあります。
ここにはコテージやオートキャンプ場などの宿泊施設もあります。巨大な砦があり、子供たちが思う存分体を動かして遊べます。
登山道の入り口には水飲み場があります。
竹筒から流れ出る水はとても冷たくて美味しいので、ぜひ飲んでみてくださいね。
白神山地の見どころ4.津軽峠「マザーツリー」
津軽峠から歩いて5分ほどのところに、白神山地の母なる木「マザーツリー」と呼ばれる推定樹齢400年のブナの巨木があります。
通常、ブナの木の寿命は約200年。ということは、マザーツリーはその約2倍の長命ということになります。
マザーツリーから少し離れたところには、岩木山、尾太岳も遠くに見える場所があり、白神山地の自然を体感しやすい登山道となっています。
ブナ林の中に隠れた動植物を観察することができます。ぜひ見つけてみてくださいね。
この登山道は、津軽峠から片道約300m、往復約20分で行けるので、お子さんや体力に自信のない方でも安心して楽しめます。
スタート地点の津軽峠は、アクアグリーンビレッジANMONから車で約20分。
途中の道は運転には十分注意してくださいね。
白神山地の見どころ5.白神山地の動物
白神山地には、国の天然記念物に指定されている動物が生息しています。
キツツキ、イヌワシ、ニホンカモシカ、ツキノワグマなど、非常に貴重な動物が生息しています。
白神山地は厳しい自然環境にありますが、多くの動植物が生息しています。
トンボやカエル、蝶などの昆虫類など、珍しい種類がたくさんいます。
また、このエリアには多くの植物や可憐な野草が生息しています。
このエリアを訪れる際には、自然環境を守るために、「ゴミを捨てない」「植物を集めない」「遊歩道以外の歩道を歩かない」「野生動物にエサをあげない」「事前にトイレを利用する」などのルールを守ってください。
白神山地の見どころ6.くろくまの滝
くろくまの滝は、高さ85m、幅15mと圧倒的な迫力があります。
滝の姿が観音様が祈りのために手を合わせているように見えることから、古来より信仰の対象となっています。
赤石川の中流域にあるくろくまの滝は、青森県最大級の滝で、日本の滝百選にも選ばれています。滝の河口までは遊歩道が整備されています。
原生林に囲まれており、特に新緑や紅葉の季節には絶景。駐車場から滝までは徒歩15分ほどですが、地面がぬかるんでいるので注意が必要です。
*赤石渓流線と白神線は令和2年10月30日(金)午後5時より冬季閉鎖となります。
解除予定日時は、令和3年5月30日(日)正午を予定されています。
白神山地の基本情報
・住所: 青森県南西部から秋田県北西部
・アクセス: 白神山地ビジターセンター JR奥羽本線弘前駅から弘南バス大秋川原平行きで50分、西目屋村役場前下車、徒歩5分
・電話番号: 0172-85-2810(白神山地ビジターセンター)
・駐車場:あり
以下では、白神山地を訪れた際に買うべきおすすめのお土産をご紹介します。
白神山地のお土産1.白神山水
白神山水は、標高600m以上の白神山地の岩盤から採取した原水です。
その水はパイプを通って6.2km先の生産工場に直送され、タンクに貯蔵されることなく瓶に入れられています。
タンクに貯蔵するのではなく、空気に触れることのない瓶に入れています。
白神山地のお土産2.白神ラスク
白神ラスクは、シンプルながらも素材の味を楽しめる人気のお菓子。
国産小麦を白神水で練り上げ、白神こだま酵母で発酵・熟成させています。
サクサクとした食感がやみつきになる美味しさです。
バターのような風味は、何個も食べたくなるほど。誰にでも喜ばれるお土産です。
白神山地のお土産3.冬堀り人参じゅーす
体に良い美味しいお土産を探している方におすすめなのが冬堀り人参じゅーす。
雪の中から掘り出した超熟成にんじんを使用したジュースで、普通のにんじんジュースよりも濃厚な味わいが人気です。
後味はさっぱりとしているので、甘いものが苦手な人でも美味しく飲めるジュースです。
旅の情報はビジターセンターへ
白神山地の玄関口にあるビジターセンター。
ここでは周辺の観光スポットの情報を集めることができるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
また、ここではブナの木と生態系の関係についても学ぶことができるので、白神山地をより深く知ることができます。
映像体験館では、白神山地の四季を巨大スクリーンで見ることができます。
白神山地ビジターセンターの基本情報
・住所: 青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田61-1
・電話番号: 0172-85-2810
・公式サイトURL:
※遊歩道の崩落や天候により、遊歩道が閉鎖される場合があります。
ご希望のコースが歩行可能かどうかは事前にご確認されることをお勧めします。