都電荒川線でぶらり旅。東京の原風景を見に行こう!
東京都 観光公開日 : 2020年09月16日 | [更新日] 2024年12月01日
遠くまで行く旅もいいですが、たまには路面電車にかばん1つで出かけてみるのはいかがでしょうか。
今回は、気ままに散策しながら、沿線で昭和・東京の原風景を見ることができる都電荒川線の魅力を探っていきます。
心に留めておきたい風景がきっと見つかるはずです!ぜひ、都電荒川線の魅力に触れてみてくださいね。
都電のいまを学ぼう!
路面電車といえば、下町や昔ながらの路面電車を思い浮かべるかもしれませんが、実際に乗ったことがある人は意外と少ないのではないでしょうか?
東京にはかつて路面電車のネットワークがありましたが、最盛期には41系統、全長213kmの路面電車が走っていました。
しかし、1967年から1972年にかけて181kmの区間が廃止された後、次々と規模を縮小していき、なんとか生き残った最後の路面電車路線は「荒川線」だったのです。
来年2021年には開業110周年を迎え、ローズレッドやオレンジなどの鮮やかなカラーでレトロ調の車両やスマートカーも走っています。
四季を感じよう!
都電荒川線の魅力の一つは、沿線の緑の豊富さです。
荒川区ではバラの植栽を積極的に推進しており、5月と10月には4kmに及ぶバラの花が満開になります。
三ノ輪橋停留場は関東の駅百選にも選ばれています。大塚駅と向原駅の間の急な坂道も、線路沿いのバラが鮮やかに彩ります。
桜の名所として有名な荒川自然公園や飛鳥山公園、小石川植物園など、緑のスポットがたくさんあります。
東京にいることを忘れてしまうような、四季折々の豊かな自然を楽しむことができます。
箕輪橋や町家の軒先には、昔ながらの風景が今も続いています。
玄関前の植木鉢や路地のフェンスに飾られた四季折々の花々は、自然の息吹を身近に感じさせてくれます。
のんびり気ままに散策しよう!
路面電車は他の電車とは違い、車と並走して軒先をスキップしながら走ります。
路面電車の楽しみの一つは、日常の風景に溶け込んだ優しい風景。
そして、時間の流れをゆっくりと感じることができるのも路面電車の良さの一つです。
道の端から端まで、たったの1時間で移動できます。
目的地まで乗れば、それで終わりですが、途中下車して散策してみてはいかがでしょうか。
甘いもの屋さんであんみつを食べたり、可愛かったので都電のモナカを買ったり、地元のお店の人たちと一緒に商店街で食材を探したり。
あるいは、電車の窓から見つけた可愛らしい道をカメラを片手に歩いたり。カメラを片手に歩き回れるのも路面電車の醍醐味の一つです。
心安らぐ閑静なエリアに行こう!
バス停の名前にもなっている鬼子母神もおすすめです。鬼子母神はもともとインドの女神で、子喰いの鬼女が改心して子宝・子育ての神様になったと言われています。
ケヤキ並木の小道を歩いていると、優しい顔立ちの鬼子母神像と、子供を産む樹齢700年の大イチョウの木が見えてきます。
鬼子母神像を見ているだけで、心が浄化されて充実した気分になること間違いなしです。
木々の陰から池袋の高層ビル群が顔を覗かせているのにもかかわらず、まるで時間を忘れて遠い場所に旅をしているかのような気分になります。
少し離れた雑司が谷エリアには、多くの著名人が埋葬されている雑司が谷霊園があります。
夏目漱石、小泉八雲、ジョン万次郎、竹久夢二などの著名人が埋葬されており、多くの人が散策に訪れています。
池袋の繁華街からも近いので、サンシャインシティで楽しむのもいいですね。
・鬼子母神公式HP http://www.kishimojin.jp/
・東京霊園公式HP http://www.tokyo-park.or.jp/reien/park/index071.html
・サンシャインシティHP http://www.sunshinecity.co.jp/
都電荒川線の基本情報
・運行間隔: 早稲田~三ノ輪橋間を5~7分間隔で運行
・運賃: 大人170円(ICカード165円) / 小児90円(ICカード82円)
・所要時間: 三ノ輪橋~早稲田 約53分(交通事情により多少の変動あり)
・公式サイトURL: http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/toden/
都電荒川線のバリアフリー情報
停留場
都電荒川線の全ての停留場には、スロープと視覚障害者用誘導ブロック(点字ブロック)が設置されています。また、ホームのかさ上げを行い車両との段差を解消しました。
車両
都電荒川線の全ての車両には車椅子スペースが設けてあります。
(引用:東京都交通局)