金沢21世紀美術館の見どころ&周辺観光スポットまとめ。全館バリアフリー!
石川県 金沢 観光公開日 : 2020年09月05日 | [更新日] 2025年03月01日
金沢21世紀美術館は、「まちに開かれた公園のような美術館」をコンセプトに作られ、全国に多くのファンを持つ美術館です。
アート体験の場としてだけでなく、観光地としても有名です。
館内は「展示会ゾーン」と「交流ゾーン」の2つのゾーンに分かれており、特に「交流ゾーン」は、普段美術館に縁のない人でも楽しめるように工夫されています。
金沢21世紀美術館の見どころを紹介していきます。
金沢21世紀美術館とは?
金沢21世紀美術館は、街に新しい文化と感動を生み出すことをコンセプトに作られた美術館。
普通の古い美術品を集めた美術館ではなく、現代美術を追求した作品を多数展示していますのでいつ訪れても、革新的で活発な作品を見ることができます。
また、子供も楽しめるような作品も多く、遊び心を持って楽しむことができます。
アクセス抜群!
金沢21世紀美術館の魅力の一つは、JR金沢駅からバスで10分、兼六園から徒歩10分で訪れることができるアクセスの良さです。
市民が気軽に足を運んでくつろげる場所はほとんどありません。これで、繁華街から少し離れて、ちょっとした休憩ができるようになりました。
金沢のようにご年配の方でも気軽に休憩できる落ち着いた内装の中で、一息ついてくつろぐことができます。
愛称は「まるびぃ」
金沢21世紀美術館の建物は、まるびぃ」という愛称で呼ばれています。
なぜそう呼ばれるのかというと、丸い形をしているからだそうです。
ビルの魅力
金沢21世紀美術館は、アートを楽しむだけでなく、建築の魅力としても魅力的な場所です。
円形で全面ガラス張りの壁はすべてが正面になるように設計されており、不思議な形をしています。
三方を道路に囲まれた美術館の敷地は、表と裏の区別がない円形で、どこからでも訪れることができるようになっています。
横から見るとバウムクーヘンのような大きな丸い建物に見え、空から見ると何かの工場のようにも見えます。
石川県といえば伝統工芸が有名ですが、実は現代アートも負けてはいません。
美術館自体はもちろんのこと、館内にも見応えのある作品がずらりと並んでいます。
館内はトップライトとライトガーデンで明るく開放感のあるデザインになっています。
入館料無料の幅広さ!
展示ゾーンへの入場には展覧会チケットが必要ですが(※展覧会によって料金は異なります)、交流ゾーンへの入場はなんと無料。
中庭のあちこちに置かれた面白い豆型の椅子も面白いですね。
中庭もアートな雰囲気に溢れていて、中からも外からも楽しめてワクワクします。
どこから見ても自由に鑑賞できる!
自然に囲まれた金沢の心の楽しみ方はいろいろあります。
天気の良い日にはサンルームで本を開いたり、瞑想しながら好きなように音楽を聴いたり。
21世紀美術館は、買い物の後の休憩や待ち合わせにも便利な場所です。
散歩や本屋さんの帰りに立ち寄る方も多いです。
設計したのは誰?
プリツカー賞など数々の賞を受賞しているSANAAが設計を担当しています。
SANAAは近年、金沢21世紀美術館だけでなく、、熊野古道なかへち美術館、飯田市小笠原資料館などの大型美術館プロジェクトを手がけており、デザイナーは、建築の概念を打ち破り、人と建物の新たな関係性を創造してきました。
金沢市民のみならず、金沢の美しさを体感できる憩いの場を提供してくれたことには感服するしかありませんね。
「交流ゾーン(無料ゾーン)」を楽しもう!
フリーゾーンといっても、楽しみ方はいろいろあります。ぜひ、無料の交流ゾーンに足を運んでみてください。
スイミング・プール
金沢21世紀美術館、レアンドロ・エルリッヒの作品で有名なのがこちら。
上からプールを覗き込むと、プールの中を人が歩いているのが見えて、不思議な感覚になります。
(※プールに入るには入場料が必要です)
またプールから見上げると、まるで水の中にいるような感覚に。プールの中からプールの上で驚いた人たちの顔を見る楽しさが楽しい作品です。
この作品はメディアにも取り上げられ、話題になりました。水族館でもこのような作品を見ることができますが、美術感でこのような作品を楽しめるのはここだけです。
カラー・アクティヴィティ・ハウス
オラファー・エリアソンの作品ですが、作品の中心から自分の周りを観察してみると、立っている場所や日差しの強さによって色の違う景色を楽しむことができます。
天候や昼夜で見え方が変わるので、何度も繰り返し楽しめるのも魅力の一つです。
疲れたときは、ここで心の体操をしてみてはいかがでしょうか。
特に子供たちはこの色を使ったアートに興味を示しているようで、週末にはたくさんの小さな子供たちが見に来ています。
夜になるとライトアップされ、外から見ても幻想的なアートになります。
季節や時間帯によっても見え方が違うので、自分に合った色を見つけてみてはいかがでしょうか。
ブルー・プラネット・スカイ
ジェームズ・タルネのこの作品は、約11メートル四方の正方形の部屋の天井に、四角い穴が開いています。
その開口部から空を見上げると、空が『芸術作品』となり、普段見ているものとは違った印象を受けるのです」と言います。
「トリックアート」といえば、視覚的な角度を利用したアートが有名です。これもまた、私たちの見え方や死角を利用した素晴らしい作品ですが、こちらは「盲点」と「見え方」を利用して、不思議と軽快な雰囲気を醸し出している素晴らしい作品です。
どう見ても絵にしか見えない。このフレームから見ると、どんな天気でも素敵な作品になるから不思議ですね。
天気によって様々な表情があり、雨上がりの地面の水たまりに映る空がとても綺麗です。
アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3
このオブジェはフロリアン・クラールの作品で、ドイツ語で「音の場」を意味します。
建物を囲む芝生の中にある12本のチューバ状の開口部は、地面を通る一対の管でつながっており、声の導管としての役割を果たしています。
声は隣り合うトランペットだけでなく、様々な場所に伝わっているので、思わぬところから声が聞こえてきてびっくりすることでしょう。
ちょっとした声の芸術! 人間の五感に訴えかける、とても現代的でトリッキーなものです。
緑の橋
。
ガラスの廊下にまたがるように作られたパトリック・ブランの作品。
厚さわずか14cmの壁には、金沢の気候に合った約100種類の植物が植えられており、四季折々の表情を楽しむことができます。
混雑日には通路がいっぱいになり、植物をじっくり見る時間が取れない場合は、比較的人が少ない夕方に訪れるのがおすすめです。
美しい花々を楽しみたいなら、開館している夕方か閉館の1時間前に訪れるのがおすすめです。
日照量などの条件が異なる北側と南側で、それぞれ印象が変わるのもこの作品の特徴のひとつです。
植物学者ブランの理論を目と肌で体感してみてはいかがでしょうか。
雲を測る男
映画『終身犯』(1961年、アメリカ)から着想を得て、ヤン・ファーブルの作品です。
映画の最後に、研究の自由を奪われた主人公は、自分の時間をどうするかと問われ、「雲でも測って過ごすさ」と答えます。
生と死を一貫したテーマにしたいというファーブルの思いと、自然科学的な要素が融合した作品。
自由をテーマにした広がりのある作品で、「心の自由は束縛できない」ということを知ることができます。
ラッピング
。
フェルナンド・ロメロが制作したこのパビリオンは、子どもたちが中に入って遊べるように設置されています。
風船の内側と外側で、6本の突起が違う方向に押し出されているような複雑な形が印象的です。
子どもたちは狭い空間が大好きですよね。不思議な形の中に入ると「何か」になった気分になるかもしれません。
「あなたは自分を再生する」
ピピロッティ・リストは、人間にとって必要不可欠なトイレを神聖な場所に変え、内部にクリスタルと博物館モデルのオブジェを配した30cm四方の祭壇を制作しました。
オブジェには、排泄物への感謝の言葉と、経口摂取が血液や涙、内臓へと変化することを讃えるイメージが投影されています。
私たちが当たり前だと思っている場所、トイレに不思議な世界を作り出す作品です。
そんなトイレがアートになるなんて、神様でもビックリですよね!
「L’Origine du monde」
コンクリートの壁には、巨大な黒い楕円形が見えます。この楕円形は、見れば見るほど凹んでいるように見えて、あなたの認識が揺さぶられることでしょう。
このオーバルから何を生み出すかはあなた次第。
そして、それが何であるかは、あなたの心の中だけに留めておいてください。
これらの作品が展示されている交流ゾーンには、22時まで自由に入ることができます。
夜の美術館は静かで重厚感があり、昼間とはまた違った表情を見せてくれるのでおすすめです。
一度訪れれば、おしゃれで珍しい作品に魅了されるだけでなく、五感を刺激されること間違いなし!ぜひ一度足を運んでみてください。
*三叉神経管が弱っている人は、長時間見ているとめまいがしたり、気持ち悪くなったりするので注意です、ちょっときついなと思ったら、深呼吸くださいね。
「夜の美術館」
昼間でも見る価値はありますが、夜になると建物自体がライトアップされ、より幻想的な雰囲気になり、とても素敵な場所です。
金沢21世紀美術館では、教育普及活動の一環として、子ども向けのイベントを開催しています。
「キッズスタジオプログラム」では、さまざまな造形遊びを楽しむことができます。また、定期的に紙芝居のイベントを開催しています。
職人さんの個人的な説明など、普段触れる機会のない貴重な体験やお話を聞くことができます。
金沢には様々な伝統工芸品がありますが、どれも素晴らしく、子どもでも興味を持って楽しめるものばかりです。
子どもの感性を大切にしたい方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
魅力的な館内施設
建物内には魅力的な施設がたくさんあります。お買い物やお食事を楽しめるショップもあります。
ミュージアムショップ
ミュージアムショップはフェンスで囲まれた2つのスペースで営業しています。かなりオシャレなお店で、都会的な雰囲気が漂っています。
Shop1では、オリジナルポストカードや展覧会カタログなどのグッズを販売しています。こちらのポストカードはお土産にも最適です。
Shop2では、期間限定で様々なフェアを開催しています。どれもこれもセンスの良い商品ばかりなので、何でも欲しくなってしまいますよね。
カフェ&レストラン「 Fusion21」
加賀の地場野菜をはじめ、地産地消の食材をふんだんに取り入れた食事を提供するカフェです。
ランチバイキングだけでなく、スイーツも充実しています。
ガラス張りの開放的な空間で、優雅でゆったりとした食事の時間を過ごすことができます。
カフェレストラン “Fusion21”
・営業時間: 10:00〜20:00
・定休日: 月曜日
・電話番号: 076-231-0201
・料金: 1000円~
・所要時間: 1時間
・公式サイトURL: http://www.e-maplehouse.com/fusion21.html
アートライブラリー
アートを中心に建築、ファッション、音楽、デザイン、ダンス、写真、映画などの本や資料を楽しめるスペースです。
絵本などもあり、子供も楽しめます。
カラフルな椅子は芸術作品!?おもちゃ箱のような空間で、子どもも大人もリラックスして過ごせます。
普段読まない海外の写真集で時間を忘れてしまいそうです。
茶室
実は、敷地内には加賀藩ゆかりの茶室があり、一般公開されています。レンタルスペースにもなっているので、誰でも展示会やお茶会などに利用することができます。
茶室は日本の芸術的な建造物。現代の建築物の中でも最も美しく、心安らぐ建築物の一つです。
イベントが開催されている時は、ここでお茶を楽しむことができるので、タイミングが合えば中に入ることもできます。
授乳室
託児所も完備されているので、ゆっくりとアートを楽しみたいママも気軽に訪れることができます。
子どももリラックスして遊べる空間で、笑顔と笑い声が絶えません。家にはないおもちゃに子供は夢中になること間違いなしです
まるで保育園のような雰囲気で、ママも安心して子どもを預けられます。
金沢21世紀美術館周辺の観光スポット
周辺には様々な観光スポットがあります。お近くにお越しの際は、ぜひ訪れてみてくださいね。
兼六園
四季折々の美しさで人気の兼六園。
桜やカキツバタ、紅葉、冬には雪が垂れ下がる姿を見ることができます。
ここに最初の庭園が造られたのは、1676年、加賀藩5代藩主前田綱紀の時代。
その後、歴代藩主によって現在の形に改築されました。
庭園の総面積は約11万平方メートルで、180年の歳月をかけて完成しました。
兼六園の基本情報
・住所: 石川県金沢市兼六町1
・アクセス: 北陸道金沢東ICから30分
・営業時間: 7:00~18:00
・定休日: 無休
・電話番号: 076-234-3800 (石川県金沢城・兼六園管理事務所)
・料金: 入園310円
・公式サイトURL:http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/index.html
金沢城公園
金沢城公園の造営は、1583年に前田利家が金沢城に入城して間もなく本格的に始まったと言われています。
しかし、度重なる火災により、現在は石川門、三十間長屋、鶴丸倉庫のみが残っています。
かつては金沢大学のキャンパスとして利用されていました。
金沢城公園の基本情報
・住所: 石川県金沢市丸の内1-1
・アクセス:JR金沢駅→北鉄バス11・12・91番系統などで10分
・営業時間: 7:00~18:00
・定休日: 無休
・電話番号: 076-234-3800 (石川県金沢城・兼六園管理事務所)
・料金: 入園無料
・公式サイトURL: http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/
香林坊
香林坊という地名は、香林というお坊さんの名前に由来すると言われています。
この香林坊エリアは、「大和」や「KOURINBOU 109」などのデパートがある商店街です。
飲食店も多いので、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
香林坊の基本情報
・住所: 石川県金沢市香林坊
・参考サイトURL:https://shop-kanazawa.jp/mall.php?mll=9
金沢能楽美術館
金沢能楽美術館では、加賀藩前田家が、能楽を守り育成してきたことから儀式的な能楽として発展した金沢の能楽の歴史と伝統を紹介しています。
能面や装束など、能楽に関する資料を動画や模型を使ってたくさん見ることができるので、一見の価値ありです。
さらに、能面や能装束の試着コーナーもあるので、能楽ファンには嬉しいですね。
金沢能楽美術館の基本情報
・住所: 石川県金沢市広坂1-2-25
・アクセス:JR金沢駅→城下まち金沢周遊バスで17分
・営業時間: 10:00~18:00
・定休日: 月曜
・電話番号: 076-220-2790
・料金: 入館300円(体験は無料)
・公式サイトURL:http://www.kanazawa-noh-museum.gr.jp/
金沢能楽美術館のバリアフリー情報
入口の段差なし
エレベーターあり
車いす貸出あり
車いす対応トイレ1箇所
(引用:全国バリアフリー旅行情報)
石川県政記念しいのき迎賓館
石川県政記念しいのき迎賓館は、2010年に旧石川県庁を改装したものです。
総合観光案内所や無料休憩所、ポールボキューズ、工芸品店も充実しています。
石川の魅力を感じられる場所ですので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
石川県政記念しいのき迎賓館の基本情報
・住所: 石川県金沢市広坂2-1-1
・アクセス:JR金沢駅→北陸鉄道バス香林坊経由で10分
・営業時間: 9:00~22:00
・定休日: 無休
・電話番号: 076-261-1111
・料金: 入館無料
・公式サイトURL:http://www.shiinoki-geihinkan.jp/index.html
石川県政記念しいのき迎賓館のバリアフリー情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号: 076-261-1111
金沢21世紀美術館の基本情報
・住所: 石川県金沢市広坂1-2-1
・アクセス: JR金沢駅バスターミナル東口7~10番、西口5番乗り場よりバスにて「香林坊
(アトリオ前)」下車(所要約10分)、徒歩約5分。
・営業時間: 9:00~18:00
・定休日: 月曜日
・電話番号: 076-220-2800
・公式サイトURL: https://www.kanazawa21.jp/
金沢21世紀美術館のバリアフリー情報
金沢21世紀美術館は、全館バリアフリーのため、安心してご観覧いただけます。
身体障がい者用の駐車場は、美術館側に地下1階、地下2階それぞれ2台ご用意しています。
身体障がい者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)は入館可能です。
(引用:金沢21世紀美術館)