別府地獄めぐりを徹底解説。別府温泉の8つの源泉を巡ろう!
大分県 温泉公開日 : 2020年08月14日 | [更新日] 2024年10月01日
「別府地獄めぐり」と聞くと恐ろしいですが、一度行ってみると驚くほど楽しいですよ。
地獄と聞くと、血の池のようなものを想像してしまいますが、別府温泉の8つの源泉のことを地獄と呼び、それらをめぐることが「別府地獄めぐり」なのです。
その名の通り、それぞれの温泉には強烈な個性があり、まるで別世界に迷い込んだかのような気分になります。
入浴や足湯ができる場所は限られていますが、せっかく来たのだからぜひ体験していただくことを強くおすすめします。
地獄その1.海地獄(国名勝指定)
今から約1200年前の鶴見山の爆発でできた大きな池。
コバルトブルーの色がとても綺麗ですが、実は水温98度の熱湯の池なんです。
その名にふさわしく、まさに「地獄」。日本一大きな蓮の木も有名です。小学校低学年の子供でも安心して乗れます。
5月上旬から11月下旬までは、大蓮の花を楽しむことができます。
地獄その2.鬼石坊主地獄
大石坊地獄の歴史は古く、733年に編纂された『豊後風土記』にも記載されています。
地面から噴出する灰色の熱泥が「坊主頭」のように見えることから「鬼石坊主地獄」と呼ばれるようになりました。
不気味なほどに噴き出しているので、まさに地獄のようです。石畳の「鬼の寝床」からは湯気が噴き出しています。
噴き出す音は「鬼の高いびき」と呼ばれています。
地獄その3.山地獄
山地獄ではあちこちから巨大な噴煙が立ち上がります。
温泉の熱で動くミニ動物園は、カバやフラミンゴ、ミニチュアの馬などがいて、家族で楽しめるものになっています。
カバにエサをあげることもできますよ!
地獄その4.かまど地獄
「かまど地獄」の名前の由来は、守護神である竈門八幡宮の大祭の際に、地獄の噴煙でお供え物のご飯を炊いたことに由来しています。
釜戸地獄では、足湯や飲むお湯、美肌効果のある「肌の湯」などを楽しむことができます。
地獄その5.鬼山地獄
鬼山地獄は「ワニ地獄」とも呼ばれています。
温泉の熱を利用して世界中から集められたワニが飼育されています。
ここでは珍しいワニの剥製が展示されていますが、見逃せないのはワニのエサやりです。
ワニが飛び跳ねたり、餌に食いついてきたりと、とても迫力がありますよ。
地獄その6.白池地獄(国名勝指定)
噴出した水は無色透明ですが、池に落ちると色が変わります。
温度や圧力の低下によって水の色が変化します。池から立ち上る湯気が、落ち着いた日本庭園に別世界を作り出しています。
地獄その7.血の池地獄(国名勝指定)
真っ赤な水は不気味なほどに不気味で、中でも血の池地獄は、酸化鉄や酸化マグネシウムを含む赤熱泥で朱色に染まっています。
仏教が広まる前は「赤湯泉」と呼ばれていたと言われています。
公園内にはお土産屋さんがあり、別府の特産品を販売しています。
血の池地獄の熱い泥を肌に塗った「血の池軟膏」は、リピーターが多い人気商品です。
地獄その8.龍巻地獄(国名勝指定)
「龍巻地獄」は30分から40分間隔で一定の間隔で湯を噴出する間欠泉で、別府市の天然記念物に指定されています。
噴出する湯と噴煙は最高で150℃にも達し、50mもの高さまで吹き上げる力があります。
噴出するまでの時間がアナウンスされるので、とても助かります。
別府地獄めぐりの基本情報
・住所: 大分県別府市大字鉄輪559番地の1
・アクセス:自家用車:大分自動車道 (別府IC)から右折、
県道11号を鉄輪温泉方面に約3km直進、車で約5分
路線バス:JR別府駅西口→亀の井バス2・5・41・43番鉄輪行きで20分、
バス停海地獄前 もしくは鉄輪下車、徒歩1分
・営業時間: 8:00~17:00
・定休日: 年中無休
・電話番号: 0977-66-1577
・料金: 大人2100円/高校生1350円/中学生1000円/小学生900円
・公式サイトURL: http://www.beppu-jigoku.com/index.html
まとめ
個性豊かな地獄めぐりはいかがでしたか?
全てに入ることができないのが残念ですが、そこでしか味わえない温泉卵や温泉饅頭、蒸しプリンを食べたり、血の池地獄で人気のお土産を購入したりと、楽しみ方は様々です。
真っ赤なお湯と湧き出る泥を見ていると、普段忘れている自然の神秘とパワーを感じることができます。
ぜひ、景色の写真をたくさん撮って、お友達やご家族に自慢してみてくださいね。