奈良を訪れたら必ず見ておきたい7つの仏像
奈良県 観光公開日 : 2020年10月05日 | [更新日] 2025年03月01日
「奈良の仏像」と聞いて、いくつの仏像が思い浮かびますか?
修学旅行で東大寺の大仏を見たことはあっても、他の大仏は見た記憶がないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、奈良を訪れたら必ず見ておきたい7つの仏像をご紹介します。
奈良の仏像1.盧舎那仏(東大寺)
奈良の大仏といえば、いえ、日本でおそらく最も有名な仏像が、東大寺の大仏です。
大仏と呼ばれていますが、正式名称は盧舎那仏といいます。聖武天皇を祀って、745年に創建され、752年に完成しました。
戦後、何度も修理されたため、台座と膝蓋だけが当時のまま残っています。
聖武天皇はなぜこのような大きな仏像を作ろうと思ったのでしょうか。
聖武天皇の治世である天平時代は、干ばつ、飢饉、地震、天然痘の流行など、非常に厳しい時代でした。
仏教書『華厳経』には、仏の高さを10倍にすることで宇宙の無限大を表すと説かれており、その教えがこのような巨大な仏像を作るきっかけになったと考えられています。
東大寺の基本情報
・アクセス:奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
・営業時間: 11~2月 8:00~16:30
3月 8:00~17:00
4~9月 7:30~17:30
10月 7:30~17:00
・料金: 中学生以上500円、小学生300円
・公式サイトURL: http://www.todaiji.or.jp/index.html
東大寺のバリアフリー観光情報
奈良県営駐車場から大仏殿入口までは、参道中央を改修し、車椅子やベビーカーの方も平らな石畳を通行できるよう整備。
車椅子で参拝される方は正面左手のスロープからお入り下さい。また、車椅子の貸し出しも可。
大仏殿から南大門県営駐車場までに限り、車椅子貸し出し可能(貸出のお申し出は、大仏殿中門前の警備詰所まで)。
(引用:東大寺)
奈良の仏像2.弥勒菩薩(中宮寺)
台座に座って左足を下ろし、右足のつま先を左太ももの上に乗せ、右肘を曲げた右膝頭の上に乗せ、右手の指先を右頬に軽く触れて観想している弥勒菩薩像です。
弥勒菩薩の神秘的な微笑みは古風な微笑みとして知られており、そのポーズがロダンの「考える人」に似ていることから、西洋では「東洋の詩人」の愛称でも知られています。
中宮寺の基本情報
・アクセス: ①JR法隆寺駅から法隆寺門前行きバス終点下車徒歩8分
②近鉄筒井駅から王寺駅行きバス「中宮寺前」下車徒歩5分
・営業時間: 10/1~3/20: 9時~16時(受付~15時45分)
3/21~9/30: 9時~16時30分(受付~16時15分)
・料金: 大人500円・中学生400円・小学生250円
・公式サイトURL:http://www.chuguji.jp/
中宮寺のバリアフリー観光情報
スロープ:無
多目的トイレ:無
車椅子の貸出:無
(引用:なら旅ネット)
奈良の仏像3.阿修羅像(興福寺)
「阿修羅」という名前は、サンスクリット語の「あすら」をオト写したもので、「命(あす)を与える者(ら)」を意味します。
インドでは、阿修羅は大地を干す太陽神として仏様と戦う邪神とされていましたが、仏教に取り入れられてからは、仏様を守る神として位置づけられています。
三面六臂の神と評され、少年のような物憂げな表情でいまも多くの人々を魅了しています。
興福寺の基本情報
・アクセス:近鉄奈良線近鉄奈良駅下車徒歩7分
・営業時間: 国宝館・金剛堂:9:00~17:00(入館は16:45まで)
・定休日: 年中無休
・料金: 国宝館・金剛堂連帯共通券 大人850円 中高生600円 小学生250円
・公式サイトURL: https://www.kohfukuji.com/
興福寺のバリアフリー観光情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号:0742-22-7755(本坊事務所)
奈良の仏像4.薬師如来三尊像(薬師寺)
薬師如来(やくしにょらい)は、別名「医王如来」とも呼ばれ、薬の力を備えた仏様です。
病気と闘うためにお手に持った法薬で苦しみを取り除き、安らぎを与えることができる仏として、古来より人々に崇められてきました。
中尊に薬師如来、左脇侍に日光菩薩、右脇侍に月光菩薩の三尊を祀っています。
この場合、左右は参拝者が見るのではなく、中尊の薬師如来からみての左右になりますのでご注意を。
薬師寺の基本情報
・アクセス: 西ノ京駅下車すぐ
・営業時間: 午前8時半(開門)~午後5時(閉門) 但し入山申込受付は午後4時半まで
・料金: 大人800円 中高生700円 小学生300円
・公式サイトURL: https://www.yakushiji.or.jp/
薬師寺のバリアフリー観光情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号:0742-33-6001
奈良の仏像5.聖観世音菩薩像(薬師寺)
続いても薬師寺の仏像を紹介いたします。
仏教では、色がない色を見ること、音なき音を聞くこと…心眼で見ることを「観」といいます。
観世音菩薩は、この「観」で見ることによって、私たちの悩みや苦しみ、苦悩を救ってくれます。
薄い衣の下から足元が透けて見えるこの彫刻は、インドのクプタ王朝の影響を受けたと言われています。
私個人の感想としても、日本で最も美しい仏像の一つです。
薬師寺の基本情報
・アクセス: 西ノ京駅下車すぐ
・営業時間: 午前8時半(開門)~午後5時(閉門) 但し入山申込受付は午後4時半まで
・料金: 大人800円 中高生700円 小学生300円
・公式サイトURL: https://www.yakushiji.or.jp/
薬師寺のバリアフリー観光情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号:0742-33-6001
奈良の仏像6.百済観音(法隆寺)
国宝百済観音は、飛鳥時代を代表する仏像の一つで、広隆寺の弥勒菩薩像と並んで、昭和26年(1951年)に初めて国宝に指定された作品の一つです。
スレンダーな体躯と涼しげな瞳は神秘的で、多くの随筆にも取り上げられています。
もともと百済観音は「虚空の菩薩」として伝えられていました。
虚空という言葉は宇宙を意味し、虚空の菩薩は宇宙を蔵にするほどの富をもたらす仏様です。
つまり、百済観音は宇宙を人間の姿で表現したものなのです。
法隆寺の基本情報
・アクセス:①JR法隆寺駅より 徒歩約20分バス「法隆寺門前」行き、法隆寺門前下車
②JR王寺駅より バス「春日大社・奈良」行き、法隆寺前下車
③近鉄奈良駅より バス「JR王寺駅」行き・「法隆寺」行き、法隆寺前下車
・営業時間: 午前8時~午後5時(2/22~11/3)
午前8時~午後4時半(11/4~2/21)
・料金: 一般1,000円/小学生500円 (西院伽藍内、大宝蔵院、東院伽藍内共通)
・公式サイトURL: http://www.horyuji.or.jp/
法隆寺のバリアフリー観光情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号:0745-75-2555
奈良の仏像7.龍燈鬼立像(興福寺)
龍燈鬼立像は、四天王像に踏みつけられた邪鬼に独立性を与え、仏様の存在を照らす役割を果たしていました。
色は薄くなっていますが、元々は鮮やかな青と赤で描かれていました。
「阿吽」「動静」「赤青」の対をなしている仏像です。
興福寺の基本情報
・アクセス: 近鉄奈良線近鉄奈良駅下車徒歩7分
・営業時間: 国宝館・金剛堂:9:00〜17:00(入館は16:45まで)
・定休日: 年中無休
・料金: 国宝館・金剛堂連帯共通券 大人850円 中高生600円 小学生250円
・公式サイトURL: https://www.kohfukuji.com/
興福寺のバリアフリー観光情報
バリアフリーに関する情報は直接お問い合わせください。
電話番号:0742-22-7755(本坊事務所)
奈良の仏像まとめ
“寺社仏閣を見たければ京都へ、仏像を見たければ奈良へ… “という言葉があるように、奈良にはこんなにたくさんの素敵な仏像があります。
こちらの記事でご紹介した仏像以外にも、たくさんの歴史ある仏像が奈良にはあります。ぜひ仏像の美しさを堪能してみてください。