日光東照宮の見どころ解説。世界遺産で時の流れを感じよう。
日光 栃木県 観光公開日 : 2020年09月25日 | [更新日] 2024年12月01日
世界遺産にも登録されている日光東照宮は、徳川家康が創建した神社です。歴史的建造物としての価値はもちろん、自然の中に建つその威厳は、時代を超えて語りかけてきます。
日本全国のみならず、多くの海外の方がが日本を訪れています。
この記事では、日光東照宮の見どころをご紹介します。
1.日光東照宮ってどんなところ?
日光東照宮には、江戸幕府の初代将軍・徳川家康が「東照大権現」として祀られています。
正式名称は東照宮ですが、他の東照宮と区別するために「日光東照宮」と呼ばれています。
1999年12月2日、東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺が「日光の社寺」として世界遺産に登録されました。
2.陽明門
日光東照宮の建物のうち、国宝は8棟、重要文化財は34棟。その8つの国宝のうちの1つが「陽明門」です。
建物全体が芸術的な彫刻で埋め尽くされているため、一日中見ていても飽きないと言われており、「日暮御門」とも呼ばれています。
3.魔除けの逆柱
陽明門の逆さの柱は魔除けのためにあると言われています。
柱の一本だけは、柱に彫られた模様が逆になっているので、すぐにわかるります。
実はこれは間違いではなく、「建物は完成するとすぐに崩れ始める」という言い伝えによれば、柱はわざと不完全なものにして魔除けをしているのだそうです。
4.鳴龍
薬師堂の上に描かれている「鳴竜(なきりゅう)」。実際に見てみると、その大きさに驚かされます。
龍の頭の下で手を叩くと音が響き、龍が泣いているように聞こえることから「鳴龍」と呼ばれています。
今ではお寺の人たちが音を出してくれています。
狩野永真安信が描いたものですが、失われてしまったため、堅山南風によって復元され、現在の鳴竜となっています。
5.眠り猫(裏面の雀)
日光東照宮には木彫りの動物像が多く、そのほとんどが平和を象徴すると言われています。
左甚五郎の作といわれる「眠り猫」は、東回廊の奥社参道の入り口にあり、国宝に指定されています。
裏で雀が舞っているので「猫も寝るほどの平和」、と言われていますが、よく見ると前足を踏んばっています。
実はこれ、寝たふりをしていると言われており、実際は家康を守るためにいつでも飛び跳ねることができる姿勢をとっているのだそう。
6.見ざる、聞かざる、言わざるの三猿
三猿(さんざる、さんえん)とは「見ざる、聞かざる、言わざる」というゴロの良さから、日本が発祥だと思っている人も多いようですが、古代エジプトなど世界各地で見られるモチーフです。
日本だけでなく、海外でも「Three wise monkeys」として知られています。
日光東照宮の三猿は、子供の頃は悪いことを見ない、聞かない、言わない方が良いという教えを表しています。
そしてこの三匹の猿は、人間の人生の彫刻的な物語の一部なのです。訪れた際には、この物語をじっくりと楽しんでみてください。
日光東照宮の基本情報
・住所: 栃木県日光市山内2301
・アクセス: 浅草 ~ 東武日光(特急けごん):所要時間 約1時間50分
・営業時間:4月~10月 8:00~17:00/11月~3月 8:00~16:00
・電話番号:0288-54-0560
・料金: 大人・高校生1300円/小・中学生450円
・公式サイトURL: http://www.toshogu.jp/
日光東照宮のバリアフリー情報
平成27年の400年式年大祭記念事業としてスロープの一部設置という形で可能な限りのバリアフリー化を実現しました。
これにより現在は、通用門より入場いただくことができるようになり、陽明門大階段下の御水舎付近まで介添同伴が条件ではあるものの、車椅子をご使用の方でも進入することが可能です。なお、平時は通行できませんので、スロープ利用の際は介添の方を伴った上で、拝観受付所の職員にお声がけください。
(引用:日光東照宮)
まとめ
日光には、日光東照宮をはじめとする自然や史跡がたくさんあり、首都圏や都市部から日帰りで楽しむことができます。
日光東照宮の一大行事の一つである「流鏑馬(やぶさめ)神事」は、馬上から矢を射る武者修行のために行われていた「流鏑馬(やぶさめ)神事」を現代に伝える重要な神事として受け継がれています。
日光東照宮はまだまだ見所がいっぱいで、ずっと見ていても飽きません。
時の流れを感じながら楽しみましょう。